たつひとの合気道審査技

審査と技
しんさとわざ

ポイント

審査と技

合気道の中で，審査ができるのは，「柔術」の熟達度の
判定です。
「合気柔術」は合気道の高段者，先生でも
修得しているひととしていないひとが混在していますし，
「柔術」と「合気柔術」の差は外見上非常に難しく，
受けている受けのみしかそれが分かりません。
受けが勝手に受けを取るのは，柔術の範疇です。
「合気柔術」では，なぜ投げられたか判然とはせず強烈に投げが決まります。

したがって，級・段の審査は「合気柔術」に対しは
実質的に難しく，
合気道の「柔術」に対する審査となります。
なんとなく釈然としないかもしれませんね。
ただ，柔術も大切です。柔術に合気を加味したものが
合気柔術ですから，ベースとなる「柔術」をものにしないと
「合気柔術」までたどりつけません。
審査も四段までなのは，その意味で，そうあるのかもしれませんね。

さて，ここでは，審査を受ける柔術技にして
考えていきたいと思います。

なお，合気柔術に至る，「真中」「前腕の伸張力」「重力」を
一部用いると「柔術」がより洗練されたものになります。

級及び段の審査は，「柔術」をそのレベルまで修得しているという
証ですので，頑張って挑戦してください。
「合気柔術」はその「柔術」があってのお楽しみです。

ポイントは，
　・一つ一つの技をはっきり区別すること。
　　表と裏をはっきりと示すこと。
　・中心をしっかり。
　・姿勢をきちっとすること。体は垂直でしたね。
　　あくまで，気持ちで，垂直を保つと常に意識します。
　　小手返し：前屈みになるな
　・残姿，残身。
　　・体を立てよ。

(^-^)v

多人数掛け　(乱取り)
Randori

多人数掛けたにんずうがけ	ポイント
◆ 多人数掛けについて	＜受けと攻撃のスピード＞・通常受けは，二人から三人，または次から次へと変わってかかってくる場合も　あります。・呼吸投げを含め投げ技で対処します。・時間が決まっていても先生は受信者が体が動かなくなるまで，　止めを掛けません。・受けは，いつも稽古をしている人とは限りません。　また，かなりのスピードで向かってくるので，　そのスピードに対応できる攻撃と技が必要になります。・合わせて，難しく，複雑な技は，受けが受けを取れずに　怪我をすることも考えられます。　受けをとってくれる受けのためにも　極力，一般的で分かりやすい技をすることが望まれます。＜攻撃の方法＞・通常攻撃は，　逆半身片手取り，両手取り，正面打ち，横面打ち，突き，後両手取り　です。・一方，攻撃としてほとんどないのが，　諸手取り，肩取り，肩取り正面打ち，両肩取り，後両肩取り　交差取り(綾取り) 　です。　小走りで来る場合は，静止している状態の取りとぶつかる可能性のある　攻撃方法はとりません。＜技＞・相手がスピードがありかつ直線的な攻撃には，　スピードをいなし，かつ「呼吸投げ」が主に　なります。・呼吸投げは，シンプル･簡単な動きのものを選択します。・横面打ちは直線的でないので，色々な技を繰り出せます。　正面打ちも横面打ちよりは早く受けが来ますが，　他の片手取り等よりは，スピードが遅いので　呼吸投げ以外の投げ技ができます。・次から次へと受けがかかってきますので，　行う投げ技はシンプルなのを選びます。・投げの後は，次の受けに向かいます。 (^-^)v
多人数掛けについて呼吸投げ	＜逆半身片手取り呼吸投げ＞　スピード早め　　①逆半身片手取り・外・手刀投げ　　②逆半身片手取り・外・腕絡め投げ　　③逆半身片手取り・外　転換回し腕落とし投げ　スピード遅め　　①逆半身片手取り・内回転・内入り手刀投げ　　○逆半身片手取り・内・倉田投げ＜両手取り呼吸投げ＞　スピード早め　　①両手取り・転換回し・前方投げ　　②両手取り・転換回し・腕落とし投げ　　③両手取り・左右投げ　スピード遅め　　①両手取り・両手二教前方投げ　　②両手取り・後方万歳投げ　　③両手取り・背中通し(素通り)投げ＜後両手取り呼吸投げ＞　　①後両手取り・前方投げ　　②後両手取り・前方落とし投げ　　③後両手取り・反転投げ＜正面打ち呼吸投げ＞　　①正面打ち・一教投げ：　相手の肩の方向へ投げる　　②正面打ち・バウンド投げ　　③正面打ち・肩入れ投げ：　外捌き切り落とし腕差し込み肩入れ投げ　　④正面打ち四方投げ表捌き天秤投げ：　四方投げ捌き　　○正面打ち・外捌き倉田投げ＜突き＞　　①突き・後両肩落とし投げ　　②突き・内入り天秤投げ＜横面打ち呼吸投げ＞　　①横面打ち・後両肩落とし投げ　　②横面打ち・天秤投げ　　○横面打ち・外捌き倉田投げ
多人数掛けについて投げ技	＜正面打ち自由技＞　　①正面打ち・入身投げ・顔面落とし投げ：　脇下に投げ捨てる　　②正面打ち・小手返し＜横面打ち自由技＞　　②横面打ち・入身投げ：　動きが止まってしまう　　③横面打ち・巻込み入身投げ　　④横面打ち・側方入身投げ・左右

武器取り
Bukidori

武器取りぶきどり	ポイント
◆ 太刀取り	＜太刀取りについて＞・太刀取りは正眼，相半身スタートです。　やりやすいように，逆半身に構えている人もいますが，　裏に入るのが相手に分かってしまいます。・審査での太刀取りは正面打ちだけです。＜前方投げ　内・外＞・＜白羽取り　内・外＞・＜四方投げ　内表・外裏＞・＜側方入身投げ　外＞・ (^-^)v
◆ 短刀取り	＜短刀取り＞・短刀を上に向ける場合と下に向ける場合があります。　ストーリーは有りますが，どちらも対象できるようにしておきましょう。・審査での短刀取りは，横面打ち，突き，後首短刀当てです。突き＜腕ひしぎ＞・ (^-^)v